こんにちは、ここはなです(*^^*)。
我が家の10歳になるチワワのハナちゃんは、7歳で心臓病(僧帽弁閉鎖症)になりました。
余命は長くて2年と言われましたが、宣告された余命を超えて元気に過ごしています!
犬の心臓病でもっとも多い、僧帽弁閉鎖症とのつき合い方、治療方法をお伝えします。
僧帽弁閉鎖症とは
心臓の弁がしっかり閉じなくなる病気です。
心臓の弁を支えている何本もの細い糸状のものが、切れるなどして、弁が完全に閉じなくなります。
または加齢による弁の変性です。
そのため、心臓内で血液の逆流が起きます。
血液の逆流が起きると、心臓内に血液がたまって、心臓が肥大しやすくなります。
この心臓病は、犬の心臓病の中でもっとも多くみられる病気です。
とくに高齢の小型犬に多く見られます。
6歳ごろから発症頻度があがります、8歳から10歳で深刻な症状が現れることが多いです。
特に注意が必要な犬種は、
チワワ、マルチーズ、トイプードル、ポメラニアン、ミニチュアダックスなどです。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、遺伝的にこの病気を発症しやすく、
若く発症する場合があります。

早期発見が大事!
わが家のチワワ、ハナちゃんは年に1回の健康診断で発見されました。
心臓の音を聞いたときに、雑音がする、レベル「3」とのこと。
レベル2までは様子見でよいが、3だと検査してみることをおススメすると言われました。
昨年の検診までは、まったく問題ないと言われていたので、びっくりしました。
全く症状がなく、元気いっぱいでも、心臓病が進行していることがあります。
自覚できる症状があるときは、進行した状態だといえます。
健康診断で、心臓の音を聞いてもらうだけで、早期発見できる病気です、
ぜひ心臓病になりやすい犬種の方は、気をつけてくださいね。
高齢になった小型犬の多くがこの病気にかかると言われています。
通院している動物病院のドクターが心臓病が専門だったこともあり、
早期発見、早期の治療につながりました。
検査の内容
・尿検査
・心臓の音を聞く
・心電図
・血圧
・胸部レントゲン
・心エコー
・心拍と血圧の測定
などです。
血液検査は、健康診断で問題がないので、省略します。
検査した結果、
僧帽弁閉鎖症のステージB。
心肥大(左室軽度の拡大、左房重度の拡大)があり、余命は長くて2年の診断でした。

治療
治療は、お薬による治療です。
ベトメディン(ピモペンダン)のみ!です。
動物病院のドクターが、とてもよい薬だと言われていました。
このお薬を使えるようになって、「心臓病の犬の寿命が延びた」と。
ベトメディン(ピモペンダン)の効果
①心筋の収縮力があがり、効率よく血液を体に送る
②血管の拡張によって、心臓の負担を減らす
③心不全の症状の緩和(呼吸困難、疲労、運動能力の低下をやわらげる)
④犬の生活の質の向上(症状がやわらぎ、犬が快適に過ごせる)
⑤延命効果
お薬、おいしいみたいで、喜んでお薬を食べてくれて、助かります!
おいしいので、たくさん食べてしまう子もいるらしいです。
多めに食べても、大丈夫だそうです。
ただ、やはり犬のお薬なので、高価です。
チワワ3キロで、ベトメディン25ミリグラムを1日に0.75錠×2回(朝晩2回)です。標準量です。
症状によっては、回数や量を増やします。
お薬のお値段は、1か月あたり8000円ほどです。
ペット保険に入っておくことを、おススメします!

心臓病で思い当たること
心臓病になる心当たりは、、、ふりかえると、「あれかもなぁ」があります。
①保護猫を飼いだしたストレス
今まで猫と同居して、自分を猫だと勘違いしているチワワのハナちゃんですが・・・。
以前、仲良しだった猫は、大人しかったのです。
新しく来た保護猫のんくんは、活発が過ぎる(^^;)。
それがストレスだったかもしれません。
(なるべく離して生活していましたが・・・)
②とても怖がりな性格
とても怖がりで、すぐに心臓がバクバクになる。
パニックを起こして、大暴れする。
興奮しすぎてしまう。
その繰り返しが、心臓の負担になっている可能性があります。
ですから、まず心臓の負担になることをなるべく減らすよう気を付けました。
保護猫とは、しばらく1階と2階で、離して過ごす。
散歩で、怖がったり、興奮しすぎる場面を減らす。
苦手な犬、大型犬が散歩していないか、確認して、散歩に出るようにしました。
暑さや寒さもストレスになります、特に暑い夏は負担が大きいです。
涼しいエアコンのついた部屋で一日過ごせるようにしています。
食事やおやつの選び方
特に病院で食事の指定はありませんでした。
食事は、低脂肪のもの(脂質を代謝しにくいため)、シニア犬用の消化にやさしいもの。
タウリンが心臓によいため、タウリンが含まれているものを選んでいます。


ごはんにトッピングできるシニア用のふりかけ。タウリンが含まれていて、喜んで食べています。
お値段も良心的で、スーパーなどでも手に入りますよ(*^^*)

歯肉炎も心臓の弁によくないため、歯のケアが大事です。
歯肉炎の菌が心臓の弁について、悪化させると言われています。
歯磨きガム、なめるだけで口内環境をよくするものを使っています。
歯茎の一部に赤みがあったのですが、よくなりました。


心臓病が改善し、余命を超えて元気に過ごす
最初に診断されたとき、心臓の雑音(グレード3)と、
心肥大(左室軽度の拡大、左房重度の拡大)が認められて、
僧帽弁閉鎖症のステージB、余命は2年と診断されました。
それから5か月、薬をしっかりあげて、
フードやおやつ、歯のケア、ストレスに気をつけた生活を続けました(先ほど紹介したもの)。
その結果、次の心臓病の検査では、
大幅に改善。
心肥大は重度と言われていたのですが、ほぼ正常に戻りました。
(左室の数字1.81⇒1.53、左房の数字2.15⇒1.53)
「こんなこと、あるんですか?」と聞いてしまいました。
ドクターが言うには、心臓の状態、心肥大が改善したり、維持できるケースはあるそうです。
心臓の状態が維持・改善された要因
●比較的若い(発症は7歳でした)
⇒若いと心臓の筋肉が元気なので、もとに戻る(心肥大が改善する)ことがある
●早期発見だったこと
⇒心臓の弁に異常が出て、すぐ薬の治療ができた
●心臓に負担になっていることに心当たりがあり、対処できた
検査は半年に1回、継続しています。
心肥大は、ちょっと大きいかな⇒次の検査では元にもどる、を繰り返しつつ、
心臓の状態は、悪化せずよい状態で、2年過ぎました。

まとめ
犬の心臓病(僧帽弁閉鎖症)は、高齢の小型犬がかかる慢性的進行型の病気です。
早期発見できれば、心臓の状態を改善する、進行をふせげることがあります。
ただ、高齢であったり、早期発見が難しかったりで、進行を止められないケースもあると思います。
わが家のハナちゃんも、加齢により少しずつ状態は悪化していくもの・・・と覚悟しています。
お薬で、症状が楽になり、元気に過ごせる時間が長くなります。
不快な症状に悩まされる時間が減ることは、素晴らしいことです。
家族とくつろいで、楽しい時間が過ごせることが、何よりだと思います。
わが家のハナちゃんが、宣告された寿命を超えて、元気にしている時間は、ギフトされたものだと思っています。
一日一日を大切に過ごしていきたいです(*^^*)
皆さまの愛犬が健やかに幸せに過ごせますように☆
ここはな。