発達障害・ギフテッド2Eとピアノ

子育て
ピアノが好きな猫

わが家の子ども2人は、発達障害のADHDやASD(自閉症スペクトラム)があります。
そして、ギフテッドと診断されています。
発達や能力のでこぼこがある子へのピアノへの効果をお伝えします。

2,3歳ころから、2人ともリトミック⇒ピアノ教室に通っています。

10年以上通った結果、ピアノを習ってとてもよかったです

発達障害のある子のピアノの効果、よかったことを振り返ります。

ピアノ教室の効果

ギフテッド2Eタイプとは、能力に凸凹がある、発達障害を伴うギフテッドのことをいいます。
賢い、勉強はできる、発達障害の子・・・です。

発達障害の子は、
はっきり言うと、ピアノは苦手な子が多いです!!

ですが、ピアノを続けたおかげで、
発達障害傾向が気にならなくなったり、
能力の開花が早くなったりしました!!!
(*^^*)

コツコツ努力する力もつきました

我が家のタロウちゃんは、
字がうまくかけなかったり、器用にものごとをこなせない問題を抱えています。

理解力はあるのに、ワーキングメモリーと処理速度が極端に低いです。

ADHD傾向の子によくみられるパターンです。

そのようなタイプはピアノで以下のような困難が起きがちです。

●楽譜を読むことが難しい
一音一音は読めても、抜けていくので、まとまりのある音として弾けない。

●音楽を覚えて弾くことが苦手
 音を覚えられない、リズムが覚えられない(すぐ抜けていく)

指が器用に動かせない
 思うように動かないので、イライラします。「なんで弾けないんだ」と自分の手を叩いていました💦
 
●ピアノの練習では毎回「あー頭がパンクする!!」(ToT)となる
 情報の処理が苦手で、頭の中で保持ができず、パンクする感じになる。

それでも自分のペースで、ピアノを続けたおかげで、
小学校高学年には、ある程度、楽譜を見て弾けるようになりました(得意ではないですが)。

私の家系がギフテッド2E(能力の凸凹あり)の傾向があり、
能力の開花が遅い・・・後伸び家系です(高校で伸びるタイプ)。
参考記事はこちら⇒



ですが、タロウちゃんは幸いなことに、小学校高学年くらいから、伸びてきました。
ピアノの練習により、ワーキングメモリや処理速度が鍛えられ、
能力がかみ合ってきたかみ合ってくる時期が早くなったのだと思います。

結構、能力がかみ合ってくるタイミングは重要です。

進路を選択する時期に、かみ合ってこないと、苦労します💦⇒私が苦労しました💦

ピアノを続けるために大切なこと

発達障害傾向、ギフテッド2eの傾向があると、ピアノを続けることが困難になりがちです。
あまり得意ではなく、周りとの差も感じやすいです。
ピアノを続けるポイントを紹介します。

本人のペースで!!

ヤマハの音楽教室だったため、グループレッスンもあり、
同学年のグループについていくことに苦労しました。

家で練習しても、皆のスピードやその場での演奏についていけない💦
皆の足をひっぱってしまうので、先生に怒られてしまう。
涙することもよくありました💦

幸いなことにグループは2年で解散(やめていく子が多かった)になり、
個人レッスンに移行しました。
そこからは、本人のペースで楽しく曲を練習するようになりました。

発達障害傾向があり、ピアノが得意でない場合、
年齢相応の上達や、うまくなることを目指しすぎないことが大事

ピアノを習っている以上、うまくなってほしい、合唱のピアノ伴奏できたらカッコいいな、と
欲が出るのは、当然です(お金払って、労力かけてるしね💦)。
「10年以上習って、これ?(‘;’)」みたいな、反応もあると思います。

でも、皆が”平均以上にうまくなること”を目指す必要はないです。

音楽を楽しむ、その子なりのペースで、その子の表現ができるとよいと思っています!

器用ではない、演奏のよさがあります!!
上手ではないけれど、タロウちゃんの演奏は、かっこよいです。

継続は力になる!

本人のペースで、続けてきたので、
「やめたい」と言うことは、なかったですが・・・。

コツコツ練習することは、苦手です(^^;)f

練習をしないと、先生に怒られる💦ので、
一日5分~10分でも、ピアノに触るようにしていました。
練習を2,3日さぼると、うまく弾けなくなります。

その経験から、
継続することで、力がつくことを小学生で理解します。

発達障害傾向の子は、
努力することが苦手です。
パっとすぐに成果が出ることを好みます

長い時間でなくて全然よいです。5分、10分でも十分です。
ピアノの練習を通して、継続する、積み重ねる習慣づけができるとよいです。

最初のうちは、一緒に付き添ったり、声掛けしたり、サポートが必要です。
10歳過ぎると、自分からすすんで練習するようになってきます。

本人の意思で取り組むこと

親に無理やりやらされている!>と思わせないこと。
本人が「やってみよう」と思うこと。
興味を持つことから、はじめるとよいです。

我が家は、姉のリトミック教室を見学していたら、
「僕はいつ習えるの?僕もやりたい!」と言い出し、3歳からはじめました。

小さい子は基本的に音楽が好きです。

小学生以降も、好きな歌手やグループが出来て、
興味を持つタイミングがあると思います。
本人が興味を持ったタイミングで、すすめてみるとよいと思います。

ピアノの練習は根気がいります、「自分はやりたくないのに、親がやれっていうから!」と言い訳したり、
自分で取り組もうとしなくなる場合があるので・・・。

まとめ

発達障害、ギフテッド2e傾向の子が、ピアノを習うことで、

①発達障害の傾向が気にならなくなる、
②能力がかみ合ってくる時期が早くなる、
③コツコツ継続して取り組む力がつく、

などの効果を感じました。

年齢相応に上達することにこだわりすぎないこと、

その子のペースで楽しんで取り組むことが大事です。

<脳によい効果があるから、ピアノを習うべし!>とは全然思いません(^^;)

もし興味を持ったら、ピアノもよいですよ~♪と思います。

本人の興味のあることが他にあるなら、そこを伸ばしていくことも、とてもよいことです。
好きなことを突き詰めていくと、いろいろなことに発展しますから。

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ここはな。


プロフィール
カウンセラー、ブロガー
cocohana

子どもに関わるカウンセラー歴20年です。
臨床心理士、公認心理士。
ギフテッドであり、発達障害傾向の子ども2人を育てています。
子どもがのびのび成長し、自分の力を発揮できるよう応援したいです。

心理学と、医学部の大学院を出ています。

国立大学 臨床心理系大学院 修士課程修了
国立大学 医学部医学科大学院 博士課程満期退学

研究者には向いておらず、
カウンセラーになりました。

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