我が家のタロウちゃんは、児童精神科で、ギフテッド2E傾向と診断され、急に変わりました。
ぐんぐん力を発揮し、小6最後の実力テストで学年1位の成績を取るまでになりました。
低学年のときは、不器用で出来ないことが多く、皆から遅れていました。
友達にも馬鹿にされがちでした。そこから、大変身しました。
「大変身」するには、自己認識、他者からの認識が大きく影響したと思っています。
本人が自信を持ち、適切な環境が与えられるため、「自己認識」「他者からの認識」が必要です。
ラベリングの大切さ(自己認識、他者からの認識)
①自分のことをどう思うか、とらえるか⇒自己認識
②相手のことをどう思うか、とらえるか⇒他者からの認識
これらは、その人にある「ラベル」を貼っているといえます⇒ラベリング。
診断されることで、本人の自己認識が大きく変わる
●診断される前は、自己評価はとても低かったと思います。
「あんなことも、こんなことも、自分はうまくできない!」と癇癪を起こして、
「こんなことなら、死んだほうがましだ!!」
と繰り返し言っていました。
●WISCの検査から、自分の「弱いところ」だけでなく、「強いところ」「得意なところ」を正しく知ることができました。
●苦手なところを、得意なところでどう補うか、を考えるようになりました。
自分の得意、不得意を正しく理解することで、自己理解が進み、
<皆とは少し違うところもあるけれど、自分は大切な存在だ>と思えたのだと思います。
診断されることで、周りの認識が大きく変わる
児童精神科で能力に凸凹があるギフテッド傾向と診断されました。
その内容をWISCの検査結果と一緒に担任の先生に伝えました。
そこから、先生の対応が少し変わりました。
・少し時間がかかるとき、待ってくれる(発言や作業など)。
・本人の発表や発言を尊重してくれる。
・ちょっとうまくいかない場面で、「あなたなら、出来るよ」と声をかけてくれる。
また、次のクラス替えのときに、
●趣味があう子、同じくギフテッドと思われる子と、一緒のクラスになりました。
●学級内で、図鑑やお勧めの本を家から持ってきて皆に紹介してよい、と言われました。
●恐竜や古生物が好きな子どうしで、クラス内で「恐竜研究会」を作って活動しました。
●自主学習では、恐竜や古生物、歴史、機械の仕組み、などの内容を書いて出しました。(それでよい!と言ってくださった)
本人は学校で尊重され、話の合う友達(親友)を得ることができました。
そのような対応をしてくださった学校の先生方(普通の公立小学校です)に、本当に感謝しています。
診断されることで、周りが正しく本人を理解でき、
適切な環境を与えることができたのだと思います。
まとめ
発達障害がありながら賢い子、ギフテッド2Eを正しく診断できる場所は、
まだまだ少ないと思っています。
またギフテッド2Eの定義がはっきりしておらず、診断自体が難しいと言えます。
ただ、発達障害がありながら、能力の高い部分があると気が付かれたら、
●本人の特徴、強い部分と弱い部分、をよく理解する。
(必要があれば適切な機関で知能検査等ができると、なおよいです。)
●それをもとに必要なサポートを考える。
●できれば、学校の先生と本人の特徴について情報を共有する。
●本人に、得意不得意があることを伝え、「うまくいかないのは、こういう理由だね」でも、「こういうよい面を持っているんだよ」「ここを伸ばしていくといいね」と前向きに声掛けしてあげてください。
本人の自己認識は非常に大切です。
自分はこういうところはちょっと苦手だけど、こういう強みがある。
そう理解することで、変わってきます。
ここはな。
関連ブログ記事はこちら⇒発達障害がある賢い子(ギフテッド2E)の生きにくさ