こんにちは、ここはなです(*^^*)。
ギフテッドと発達障害を持つ、ギフテッド2Eの子どもを育てています。
ギフテッド2Eの子が、不利にならない進路選択についてです。
前回、理解力は高いけど、実行する力に問題があるタロウちゃんは、
中学の成績が伸びにくい記事を書きました。
そんなタロウちゃんの進路をどう考えるか。
ギフテッド2Eのタイプによっては、後伸び、遅咲き
タロウちゃんは、理解力は高いけれど、学習に向かう姿勢を作ることが難しい、
実行する力が足りない・・・そんなタイプです。
WISCで言うと、言語理解や、視覚的な処理は得意(理解力は高い)だけど、
ワーキングメモリーや、処理速度が低いです。
⇒ADHD傾向がある子に見られやすいパターンです。
ギフテッド2Eの特徴や知能検査の結果は、こちらの記事をお読みください↓
このようなタイプは、後伸びする、遅咲きの傾向があります。
実行力や行動をコントロールする脳の部分(前頭前野)は、10代~20代前半に発達します。
タロウちゃんも、10歳を過ぎて、改善してきました(*^^*)。
ただ、まだ発達の途中・・・。とくに男の子は発達がゆっくりだと言われます。
(女の子のほうが数年はやく発達する)
この、後伸びする、遅咲きだということを前提に、
進路を考えていくとよいです。
トップ校ではなく、2番手、3番手でもよい
前回の記事でも書いたように、本人はトップ校に行きたいです。
理解力でいうと、そこが合っているし、話の合う友達も出来ると思う。
でも、実行力が低いから、成績は届きません・・・。
勉強に向かう姿勢を作ることが難しい。
すぐ気が散る、取りかかれない、疲れる、計画的に出来ない・・・問題が起きます💦
こんなとき、無理してトップ校をねらう必要はないと思っています。
トップ校に行くと、学習のペースが早く、周りの子についていけない可能性があります。
少し学力に余裕をもった学校で、過ごすのも悪くないです。
まだ受験勉強で追い込むことが難しく、本人の負担になるかもしれません。
ですから、トップ校ではなく、2番手、3番手の学校も視野に入れていくとよいです。
あとは、進学率がよい私立。
私立には、特進科のように上位校を目指す子もいて、幅広い学力レベルの子がいます。
またそれぞれ学校の特色があり、個別に丁寧にみてもらえる学校があります。
本人の特性に合った学校をみつけてあげられます。

向いていない学校の特徴
とにかく学習量をこなして、つめこみ型で、学力を伸ばす学校は不向き、
だと思っています(^^;)。
量をこなすことが、難しい、苦手です。
めんどくさくて、取り組めない。
「こんなにたくさん!」と、見ただけで嫌になります💦
同じことのくり返しが嫌!
単調な作業が嫌!なタイプは、つめこみ型の学校は合わない可能性があります。
この先、不利にならない選択とは
ギフテッド2E傾向の経験から・・・
私自身・・・小学生や中学生のころ、勉強が出来なかったです!!平均以下💦
高校で急に勉強が出来るようになりました。
そんなギフテッド2E傾向の私の経験をお伝えします。
ギフテッドと遺伝については、こちらの記事を参考にしてください↓
中学で勉強ができなかったので、高卒後、働くつもりでした(・へ・)。
学力が急に伸びた中3の2学期、「普通科で、大学を目指したほうがいい」と担任の先生がすすめてくれました。
ぎりぎり間に合った!!です。
高校は、そこまでの進学校ではなかったです(そこで学年1位をキープ)。
高校に受験のノウハウがなく、難関大学に行く生徒が1人もいない。
授業のレベルが足りず、自力で勉強するしかない。
受験の情報がない・・・と、散々苦労しました。
(当時、インターネットもない、とんでもない田舎で)
周りの友達とは、
話がかみ合わない、目指しているところが違う。
はっきり言って、浮いていました。
ずっと、まわりとの違和感を抱えたまま、高校時代を過ごしました。
そんな経験から、
①はやめに(できれば小学校時代に)ギフテッド2Eだと分かること
(本人、周囲が気がつく!)
②進路選択で不利にならないよう、中学時代にちょっと頑張って、進学校に行くこと
が大事だと思っています!
進路をせまくしない
ギフテッド2Eは高校以降で伸びてくる可能性があります。
できるだけ高校以降の進路がせまくならないよう、気をつけたいです。
具体的には、
国公立大学・旧帝大に行く子が何人もいるレベルの高校を目指す。
学力が急に伸びてきたときに、希望の進路が十分可能になります!!
そして、その高校で話が合う友達、趣味が合う友達と、出会える可能性が高いです!
あまりにも、IQの差が大きくなると、話がかみ合わない、浮いてくる・・・問題が起きます。
大学の途中編入、大学院で狙う方法もアリ!
私は、大学に長く長くいました。そこで見てきた経験から・・・
ギフテッド2Eで後伸びした場合、
3年時からの途中編入、大学院で行きたい大学・研究室を狙う方法も、おススメです!
後伸びして、私は20代後半ごろ、自分が仕上がってくる感じがありました(^^;)。
やっと自分を知って、自分に合う環境にたどり着く・・・みたいな。
まわりの皆はもっと早く自分を確立していました。
私は、ギフテッド2Eの傾向があり、
精神的な成長もゆっくりだったと思います。
まとめ
ギフテッド2Eの進路選択は、後伸びすることを視野に入れる、
本人の特性に合った学校を選ぶなど、
戦略的に考えていくとよいです。
本人の本来持っている力が発揮されるのは、20代に入ってからかもしれません・・・。
そうなったとき、不利にならない環境を用意してあげたいです。
まずは、ギフテッド2Eである、ということを本人や周囲が理解することがとても大事です!
たいていの子は、発達障害のほうが強く出ていて、本当の能力が隠されています。
ギフテッド2Eの子は、長期的な視点で進路選択を考えていく必要があります。
基本的に自信がない子が多いので・・・
(理解力があるから、自分の”出来なさ”のほうを強く意識してしまいがち)
<あなたは、できるんだよ!>と、いつも励ましてあげてください(*^^*)。
自分に合った環境を求めて、あきらめず、チャレンジしていってくださいね。
ここはな。