発達障害がある、得意・不得意の差がある、、、でも実は知的に高い!勉強はある程度できる!
そのような子を、ギフテッド2Eと言うことがあります(基準はありますが)。
発達障害と、ギフテッド(賢さ)が重なっている子で、2重に特別という意味です(twice-exceptional:2E)。
ギフテッド2Eは、意外と多くいるのではないか、そしてその力を十分発揮しきれないでいる子がいると予想します。
賢さや理解力はあるのに、うまくいかない子どもの発達・特徴を見ていきます。
我が家の事情
姉が英才型のギフテッド傾向、弟が発達に凸凹がある(得意不得意の差が大きい、発達障害がある)ギフテッド2E型です。
同じギフテッドでも、その発達や特徴は全く違いました。
●発達の凸凹、得意不得意の差が大きい、ギフテッド2E型の発達・特徴を振り返ります。
関連記事はこちら⇒ギフテッド英才型の発達特徴

発達障害傾向あり、ギフテッド2E型、タロウちゃんの発達・特徴
タロウちゃんは、能力の得意不得意が大きい(発達障害の傾向)です。
発達障害がある、能力の得意不得意が多いタイプのギフテッドを2E型と呼んだりします。
ただ、はっきりとした定義や基準が難しい印象です。
ギフテッドの専門とするドクターには、
〈年齢とともに改善してくることがある〉(非同期発達の影響?)
〈能力が高いから、年齢があがると、苦手なところを上手く埋め合わせられるようになる〉
と言われました。
タロウちゃんは、WISC-Ⅳの知能検査で、
言語理解IQ137、知覚推理IQ129、
ワーキングメモリーIQ76、処理速度IQ88です。
高いところと、低いところの差がIQ60以上あります!
そんなタロウちゃんの小さいころの特徴を振り返ります。
関連記事はこちら⇒ギフテッド2Eの検査結果(診断や検査の受け方から、実際の結果まで)
乳幼児期の発達
・身体的な発達が平均~遅め
一般的にギフテッドは、発達が早いことが知られています。ただ、発達の凸凹、得意不得意のあるギフテッド2Eの場合、発達は平均~遅めでした。
「首が座る、ハイハイ、立ち上がる、歩く」など、身体発達は平均の中には入るけど、遅め。
歩いたのは1歳3か月ごろ。姉が1歳前には歩いたので、特に遅く感じました。
筋肉がふにゃっと緩みやすい、動きがぎこちない、不器用な特徴がありました。
・言葉の発達は普通で特別早くないでした。
ギフテッドの特徴で、言葉が早かったり、逆に言葉が遅く、話し出すと一気に言葉が出るタイプが知られています。言葉の発達は普通で、平均的な範囲でした。
・不器用で、字がうまく書けない。
小学低学年では、字がうまくかけず、予定帳を書く、ノートを取る、書き取りで苦労しました。
字が整わない、書くのに時間がかかる。
学校生活は「書く」作業が中心なので、負担が大きかったです。
・幼児期は、字を読むことが苦手。
絵本に接する機会は多かったのですが、小学1年生の夏休み前まで、一字、一字、ゆっくり読んでいました。1年生の2学期ごろには、改善。
・よく眠る。誕生からよく眠りました。ギフテッド英才型の姉はショートスリーパーだったので、対照的。
誕生してすぐから、5時間程度寝ました。長く寝るので、<授乳のために起こしたほうがいいのかな?>と思うくらいでした。
・敏感なタイプというよりは、ぼんやりしている。
・癇癪が5歳ごろから目立ち始める。
5歳前は、どんどん!と机をたたいて、ジェスチャーで訴えることはありました。
主張が強くなってきたと感じたのは、5歳ごろからです。
乳幼児域の特徴
・好きなものに没頭する
テレビは、どんどん近づいて画面にかじりついて見て、声をかけても気が付かない。
恐竜に興味を持ち、図鑑をぼろぼろになるまで見る、たくさんの恐竜の名前を覚える。
熱心にレゴブロックで遊ぶ、空想の世界に没頭して遊んでいる。
・とても純粋
七夕の願い事を「見せない!」と言う。不思議に思って、幼稚園に飾ってある短冊を見たら、一人「せかいのへいわ」を願い事に書いていました。本気で世界が平和であってほしいと願っていました。
・周りの子の様子をよく見ている
3歳でお箸を忘れた子に気が付いて、自分のお箸セットのスプーンを渡す(先生が後で気が付く)。
泣いている子がいたら、「どうしたのかな?」と気になって、様子を見に行くなど。
・時々驚くような賢さを見せる。
姉も解けないような難しい問題をすらすら答える。
その一方で、ぼんやりしていて、周囲より遅れているな、という場面も目立つ。
・癇癪が激しい(5歳ごろから)
自分の思うように出来ないことがあると、「こんなことも出来ないなら、死んだほうがましだ!!!」と言うようになる。
頭では理解できて「こうしたい!」と思っても、手先が同年齢の子よりも不器用で、うまくいかないことがたくさんある。
・感情の波が激しい。
ちょっとうまくいかないと、「死んだほうがましだ!!」まで極端になる。
そこまでのことじゃない・・・と周りは思うのですが、本人は本気でそう思っているようでした。

勉強はできる発達障害、ギフテッド2Eの特徴と、後伸び
発達障害がある、得意不得意の差がある子の典型的な発達・特徴や、パターンは、、、ないと思います💦
なぜなら、その子によって得意不得意の分野が違うから。
その現れ方、発達の早い・遅いが、個人により違ってくる。
ただ、一般的にギフテッドと言われているような発達特徴とは全く違いました!
我が家の場合は、軽度発達障害の現れのほうが強かったです。
このために、より発見が難しくなっていると思います。
たろうちゃんの例は、
①<書くことが苦手>
②<注意集中力の問題がある>
③<協調運動が苦手>
④<不器用>
なギフテッドの発達特徴の例として、参考にしてください。
(これらは、ワーキングメモリや処理速度が低い子の特徴です。)
実は学校では、「書くこと」が苦手、不器用な子が、クラスに何人かはいます。
知的には高いのに、書くことが苦手、または注意集中力を維持することが難しい。実際の力を発揮しきれていない子は、案外たくさんいるのではないか、と思っています。

まとめ
知的には高いけれど、苦手な部分があり、うまくいかない。
得意不得意の差が大きい、
そんな子は、
自信を持ち、学習意欲を維持していければ、伸びる可能性があります。
いわゆる「後伸び」するタイプだと言えます。
ぜひ、お子さんに「あなたは後伸びタイプだよ!」と声をかけてあげてください。
そういう風に自分を認識することで、変わってくることがあります!
また発達に凸凹のある子、得意不得意のある子、ギフテッド2Eの子を
伸ばして育てる方法についても、書いていきたいと思います。
ここはな。